
スキーモ
スキーモとは?
Ski Mountaineering(スキーマウンテニアリング)
SkiとMountaineeringの頭文字をとって「skimo(スキーモ)」と呼ばれています
スキー場や山岳エリアに設定されたコースをスキーを履いて登ったり、担いで走ったり、滑走したり複数の要素でタイムを競うスポーツです。ヨーロッパアルプスの国境警備隊のトレーニングが起源とされ、特にアルプス地域で盛んな競技です。
登坂時:スキー板の裏にスキン(滑り止め)を装着して斜面を登る
滑降時:スキンを外し、踵を固定して滑り降りる
ブーツ区間:急斜面や岩場ではスキーをザックに取り付け、ブーツで歩行
トランジット:スキンを外したり、スキーをザックに取り付けたり、ブーツを脱いだりするなど装備の切り替えを行う
スキーモのあゆみ
軍事競技としての発展
1924年 シャモニー五輪: 第1回冬季オリンピックで、SKIMOの原型と言える「ミリタリー・パトロール」が正式種目として実施された
競技としての誕生
アルプス地域でスポーツとして競技化が始まる。1933年にイタリアでTrofeo Mezzalama(標高4,000mを超えるモンテ・ローザ山群を駆け抜ける世界最古級のスキーモレース)が初開催
ISMF設立
国際スキー登山連盟(ISMF)が設立され、世界統一ルールによる競技運営が本格化
ユース五輪で初実施
ローザンヌ・ユース五輪でスキーモが五輪プログラムとして初めて実施。Individual、Sprint、Mixed Relayの3種目が行われた
冬季五輪正式種目化決定
IOC理事会が2026年ミラノ・コルティナ五輪での正式種目化を全会一致で承認
ミラノ・コルティナ五輪で開催
2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪が開催され、スキーモではSprintとMixed Relayの2種目が実施された

競技種目
スピード系から長距離系まで、多様な種目があります
Sprint
短時間で山岳スキーの醍醐味を凝縮した種目。予選ヒート・準々決勝・準決勝・決勝からなり、予選から決勝まで6選手によるヒート制で実施される。観戦しやすく、エンターテイメント性が高く、2026年ミラノ・コルティナ五輪正式種目。
Mixed Relay
男女のリレー形式で繋ぐ種目。予選・決勝からなり、1周あたり7〜10分の4ループ制。各ループに2つの異なる登り・下りがあり、男女メンバーが1本ずつ走る。各リレー区間には2つの異なる登りと下りが含まれる。2026年ミラノ・コルティナ五輪正式種目。
Vertical
登りのみに特化した種目。純粋な登坂力を競う、シンプルでピュアなフォーマット。獲得標高400m〜700mのコースを一気に登りきる。
Individual
登坂・滑降・徒歩をバランス良く組み合わせた、総合力を問う標準種目。獲得標高800m〜1600m。技術と持久力の両方が求められる。
Team
2〜3人のチームで本格的な山岳環境に挑む、最も伝統的でドラマチックな種目。獲得標高1800m〜2400m。チーム全員で協力してコースを攻略する。
ギア
軽量で、切り替え可能で、安全に。


普通のスキーとの違い
一般的なアルペンスキーはリフトで登り、滑ることだけを考えた重めの板とブーツを使います。一方、スキーモでは自分の脚で雪山を登るため、軽量さが何より重視されます。スキー板は1本あたり700g前後程度と細身で、ブーツも足首の可動域が広く歩行しやすい設計。ビンディングはかかとを固定・解放できるピン式で、登りではかかとを浮かせ、滑りでは固定してアルペンと同じように滑降します。
スキーモの道具の特徴
- スキン(シール) — 板の裏に貼る滑り止め。登り時は装着し、頂上や下り前に外してポケットへ。
- ブーツ — 歩行・登攀向けの軽量設計。レース用のトップモデルはフルカーボン製で500g~600g程度と非常に軽い。
- ザック — 担いで登るセクションではザックを下さずにスキーをザックに取り付けられるようなループとフックがついている。
体験会ではレンタル装備をご用意しています。